まるばつ  ADMIN
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2009.03.27
9
そのときには決まっていたのだろうか。
僕が彼女の引越しを聞いたのは、それから、ずっとずっと後の夏祭りのときだった。
僕の町は、小さいながらもそれなりの歴史がある町で、古い境内に露店が立ち並び、
最後には花火がうちあがる。
家が近かった僕らは約束することも無く一緒に祭りを回っていた。
そのとき、僕たちはどんな話をしたのだろうか。
綿あめを彼女が持ち、僕は焼きそばをもって境内の裏手で一休みしていたときに突然切り出されたのだ。
「引越しするんだ」
僕は驚いたけど、驚くことを表情に出すことすら忘れてたと思う。
だけど、引越しなんて、十代半ばの少年にはどうすることもできない。
「嫌だ」ということに何の意味があるだろう。
彼女が気持ちよく新しい街に向かえるようにするくらいしか、僕はできなかった。
どんなところなの。
近くに何があるの。
学校はどうするの。
みんなにはいったの。
矢継ぎ早に質問することで、どうにか今を終わらせようとした。
長くなってしまったら、その分現実が近づいてくるように思えたのだ。
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